去年1年間の1世帯当たりのギョーザの購入額で、宮崎市が「ギョーザ2強」の浜松市と宇都宮市を上回り、初めて日本一になりました。

宮崎市 購入額と購入頻度で2冠

総務省が発表した都道府県庁の所在地と政令指定都市での家計調査によりますと、去年1年間の1世帯当たりのギョーザの購入額は、


▽1位の宮崎市が4184円、


▽2位の浜松市が3728円、


▽3位の宇都宮市が3129円で、


宮崎市が初めて日本一になりました。



購入額は、外食や飲食店のテイクアウト、冷凍食品が除かれています。



宮崎市はギョーザの購入頻度でも2年連続で1位となり、購入額と頻度で2冠に輝きました。

“県民全員でつかんだ1位”

宮崎市役所では、職員たちが日本一になったことを確認すると大きな拍手をして喜びをかみしめていました。



宮崎のギョーザのPRを行ってきた「宮崎市ぎょうざ協議会」の渡辺愛香会長は「ギョーザの作り手や消費者、農畜産業の人たちなど県民全員でつかんだ1位です。たくさんの支えがあって2冠の偉業を成し遂げられて感動しています」と喜びを語っていました。

2位の浜松市“巻き返せなかった”

一方、おととし1位だった浜松市は2位で、2年連続日本一の座を逃しました。



去年の購入額は、おととし3位だった宮崎市が購入額をおととしに比べて514円増やしたのに対して、浜松市は38円減少し、宮崎市に及びませんでした。



浜松市観光・シティプロモーション課の小粥圭一さんは「2位という結果で残念ですが、まずは宮崎市におめでとうと言いたいです。宮崎市に途中で大きく引き離され、その後、巻き返すことができませんでした。また1位を目指したいです」と話していました。



浜松市は今回日本一となった宮崎市と連携し「ギョーザの街」をさらに盛り上げていきたいとしています。

宇都宮市“1位、2位以外は初”

また、2年ぶりの1位奪還を目指した宇都宮市ですが、購入額は1位になった3年前の4359円に比べて1230円少なくなり、3位に終わりました。



市によりますと1位、2位以外の順位になるのは市が把握している中では初めてだということです。



この購入額は、外食や飲食店のテイクアウト、冷凍食品が除かれていることから、宇都宮市観光交流課の石井孝幸係長は「コロナ禍で、スーパーで購入するのでなく、飲食店のテイクアウトや自宅で調理する人が増えたせいではないか」としたうえで「順位にとらわれずこれからもギョーザや宇都宮の魅力を発信していきたい」と話していました。