先月、東京大学の門の前で受験生2人に切りつけたとして逮捕された高校2年生の男子生徒について、警視庁は現場にいた別の男性に切りつけた殺人未遂などの疑いで再逮捕しました。今後、動機の解明などを進めることにしています。

先月15日、大学入学共通テストの会場となっていた東京大学の門の前で、男女3人が包丁で次々に切りつけられてけがをし、名古屋市の17歳の高校2年生の男子生徒が受験生2人に切りつけた殺人未遂の疑いで逮捕されました。



警視庁は、男子生徒について現場にいた72歳の男性に切りつけた殺人未遂などの疑いで5日、再逮捕しました。



捜査関係者によりますと男子生徒は去年、東京の小田急線の車内で起きた切りつけ事件などについて、スマートフォンを使って調べていた疑いがあるほか、事件前にのこぎりなどを購入し現場まで持ってきたとみられることが分かったということです。



また、これまでの調べに対して「医者を目指していて東大に入りたかったが、成績が落ちて悩んでいた。事件を起こして死のうと思った」などと供述しているということです。



警視庁は男子生徒の事件前の行動をさらに詳しく調べ、動機の解明などを進めることにしています。