4日、千葉県成田市で救急車に配備されたAEDが作動しないトラブルがあり、意識不明で搬送されていた高齢の女性がその後、亡くなりました。

成田市消防本部によりますと4日午後2時ごろ、意識不明となっていた70代の女性を救急車で搬送中、配備しているAEDを使用しようとしたところ電源が入らず処置ができなかったということです。



車内では病院に到着するまでのおよそ10分間、心臓マッサージを行いましたが、女性は搬送先の病院でその後亡くなりました。



消防はAEDが作動しなかったことと女性の死亡との因果関係はわからないとしています。



消防によりますと、AEDは毎朝点検することになっていて、前日の点検では、異常はみつからなかったものの、4日は朝から別の出動があるなどして点検を行っていなかったということです。



消防は、点検を実施していればトラブルを事前に把握できた可能性があったとして指導の徹底に努めるとともに、メーカーに問い合わせるなどしてトラブルの原因を調べることにしています。