新型コロナウイルスの感染拡大で学校や保育園が休みとなり、多くの保護者が仕事に行けなくなるなど社会的な影響が広がっているとして、神奈川県は感染者が確認された場合にも、なるべく学校などを継続するための新たな基準を近くまとめることにしています。

神奈川県内では今月1日の時点で、保育園や学校などで合わせて129件のクラスターが起きています。



県は、子どもの世話をするため多くの保護者が仕事に行けなくなるなど社会の機能に影響が出ているとして、4日夜、医療の専門家が参加する協議会を開いて対応を話し合いました。



この中で小児科の医師からは「子どもの感染が増えているが、重症化する例はほとんどない。社会への影響を抑えるためにも、学校や保育園は、できるだけ休まないようにすべきだ」という意見が相次ぎました。



これを受けて県は来週、感染者が確認された場合にも学級閉鎖にとどめるなどして、なるべく学校や保育園を継続するための新たな基準をまとめることにしています。



黒岩知事は「医療の専門家の意見として、学校などを継続すべきということが示されたので、教育委員会などと協議し、理解を得たうえで、県として考え方をまとめたい」と話していました。