将棋の藤井聡太四冠(19)の史上最年少での五冠達成がかかる「王将戦」の第3局が栃木県で始まり、挑戦を受ける渡辺明 三冠(37)が「封じ手」を行い、初日の対局を終えました。

将棋の八大タイトルの1つ、「王将戦」七番勝負は、栃木県大田原市で第3局が始まりました。



午前9時、ここまで2勝負けなしの先手・藤井四冠がお茶を一口飲んだあと飛車先の歩を突くと、後手でタイトルを持つ渡辺三冠も同じく飛車先の歩を突いて応じました。

その後は、互いにテンポよく駒を進め、午後6時すぎ、渡辺三冠が次の1手を紙に書いて立会人に渡す「封じ手」を行い、初日の対局が終わりました。



今回の「王将戦」は、藤井四冠が制すと史上最年少となる10代での「五冠」達成となります。



一方、タイトルの通算獲得数で歴代4位を誇る渡辺三冠にとっては、「王将戦」4連覇がかかるタイトル戦です。



藤井四冠が3連勝して「五冠」達成に王手をかけるか、渡辺三冠が4連覇に向けて1勝を返すか、第3局の勝敗は30日午後、決着する見込みです。