トンガの海底火山の大規模噴火の影響で各地の沿岸に津波注意報が発表されて23日で1週間です。


千葉県内の自治体では、13の市町村が避難指示を出した一方、5つの市と町は避難指示を出さず、対応が分かれました。

千葉県では、トンガの海底火山の大規模噴火の影響で今月16日、沿岸部の18の市町村に津波注意報が発表されました。



自治体の避難の呼びかけの対応は分かれ、13の市町村が避難指示を出した一方、銚子市と山武市、富津市、九十九里町、横芝光町の合わせて5つの市と町は、避難指示を出しませんでした。



このうち、沿岸部の1万1000人余りに避難指示を出した勝浦市の担当者は「前例のない遠地の海底火山の噴火だったため、最悪の事態を想定して避難を呼びかけた」と話しています。



一方、避難指示を出さなかった自治体の担当者は「深夜のため住民に混乱を招くおそれがあった」とか、「予想された潮位変化が最大1メートルだったため、防波堤の高さから影響は小さいと判断した」などと話していました。



国のガイドラインで、津波注意報による避難指示の対象は、海岸の堤防より海側の地域や海岸堤防がない地域などとされていて、千葉県危機管理課は「避難指示は地域の実情に応じて出されるため、自治体から避難指示が出た地域では、速やかに避難してほしい」と話しています。