新型コロナウイルスの影響で営業時間を短縮し、無人になっていた東京都内の焼き肉店に侵入して現金を盗んだとして、指示役の男ら4人が逮捕されました。時短営業の店では窃盗の被害が相次いでいて、警視庁が注意を呼びかけています。

逮捕されたのは、住所不定・無職の小橘寿稀也容疑者(24)ら20代の男4人です。

警視庁によりますと、ことし1月31日の深夜から翌日の未明にかけて、東京 八王子市の焼き肉店に窓ガラスを割って侵入し、現金12万円余りが入ったレジを盗んだ疑いが持たれています。

店は、新型コロナウイルスの影響で午後8時で営業をやめ、当時は無人だったということです。

警視庁によりますと小橘容疑者は容疑を認め「私が指示して盗みをやらせた」などと供述しているということです。

警視庁は別の事件にも関わっているとみて調べています。

被害に遭った焼き肉店のオーナーの女性は「新型コロナ影響で売り上げが大幅に減っている中のことで大きな痛手です。許せない気持ちです」と話していました。

時短営業の店が盗みの被害に遭うケースはことしに入って急増し、東京都内ではすでに53件にのぼっているということで、警視庁は閉店後に店に現金を置かないよう注意を呼びかけています。