去年、富山市内の用水路で倒れていた高齢の男性に気付き、救助につなげたとして警察から表彰された猫が、春の全国交通安全運動に合わせて一日警察署長に任命されました。

富山南警察署の一日警察署長に任命されたのはメスの飼い猫「ココ」ちゃんです。

去年6月、ココちゃんが自宅近くの用水路で水面をじっと見つめているのをけげんに思った近所の人が確認したところ、高齢の男性が倒れていました。

飼い主の新田知子さんは近所の人と協力して救助に当たり、ココちゃんはその行動が人命救助につながったとして警察から表彰されました。

春の全国交通安全運動に合わせて一日警察署長に任命されたココちゃんは14日、富山市の熊野小学校で行われた交通安全教室に参加しました。

子どもたちはまず、体育館で横断歩道を渡る際は左右をしっかりと見て、まっすぐ手を挙げてドライバーに合図することなどをココちゃんと一緒に確認しました。

その後、外に出て、人形を使った実験で、車とぶつかった際の衝撃の大きさなどを学びました。

飼い主の新田さんは「子どもたちには交通事故や用水路に気をつけて歩いてほしいです。ココは緊張している様子でしたが、子どもたちが登校する時間によく家の外に出ているので、もし異変があれば、またココに教えてもらいたいです」と話していました。