石川県の天然記念物で1輪に100枚以上の花びらをつける「アギシコギクザクラ」と呼ばれる山桜が、輪島市の寺で見頃を迎えています。

輪島市門前町南にある「阿岸本誓寺」の境内には、200年余り前に植えられたと伝わる山桜があります。

この山桜は1輪に100枚以上の花びらをつけ、小さな菊のように見えることから「アギシコギクザクラ」と名付けられ、石川県の天然記念物にも指定されています。

「アギシコギクザクラ」は見頃を迎えていて、12日は天候に恵まれたこともあり、次々と参拝者が訪れました。

訪れた人たちは直径が3センチ程度の桜の花を写真に収めたり、境内を散策したりして桜を楽しんでいました。

また寺には、高さおよそ20メートルと国内有数の巨大なかやぶき屋根を持つ本堂があり、美しい桜と立派なかやぶき屋根の共演も楽しむことができます。

訪れた女性は、「能登半島の寺を巡っている途中で立ち寄りました。アギシコギクザクラはきれいな花でした。来年以降もまた来たいです」と話していました。

寺によりますと、今月20日ごろまでが見頃だということです。