再来年のパリオリンピックの代表選考レース出場権をかけた別府大分毎日マラソンが行われ、初マラソンの西山雄介選手が2時間7分47秒の大会新記録で初優勝しました。



大会では西山選手を含む6人が選考レースの出場権を獲得しました。

新型コロナウイルスの感染拡大によって2年ぶりの開催となった別府大分毎日マラソンは、大分市の水族館「うみたまご」をスタートし「大分市営陸上競技場」をフィニッシュとするコースで争われました。



再来年のパリオリンピックのマラソン代表選考レース、MGC=マラソングランドチャンピオンシップへの出場権がかかる大会は、30キロすぎから先頭が激しく入れ代わるレースとなりました。



35キロすぎには向かい風の中、古賀淳紫選手がスパートを仕掛けてレースが大きく動き、40キロ手前で西山選手と鎧坂哲哉選手が追いつくと、今度は西山選手がスパートしました。



ここで後続を引き離した西山選手はそのまま逃げきり、初マラソンながら、大会記録を14秒更新する2時間7分47秒の好タイムで初優勝を果たしました。



西山選手は日本陸上競技連盟が定めた基準を突破し、MGCの出場権を獲得しました。



このほか、2位の鎧坂選手と、3位に入った藤曲寛人選手、4位の古賀選手と5位の相葉直紀選手、それに6位の中西亮貴選手がMGCの出場権を獲得しました。



また大会には、先月の箱根駅伝で2年ぶりの総合優勝を果たした青山学院大学から4人が出場しましたが、2時間12分9秒のタイムで14位だった宮坂大器選手が最高でした。

初優勝の西山「怖いものはなく 果敢に攻めることだけ考えた」

初マラソンで初優勝を果たした西山雄介選手は「初マラソンということで、怖いものはなく、自信を持って果敢に攻めるということだけを考えて走った。世界を見据えて頑張っていきたい」と話していました。