今月行われた大学入学共通テストの問題が試験中に撮影されて外部に送られ不正が行われた疑いがある問題で、受験生とみられる人物は家庭教師などを紹介する複数のサイトに登録して解答を依頼する大学生を集めていた疑いがあることが分かりました。

関係者によりますと、今月15日と16日に行われた大学入学共通テストのうち初日の15日の午前中に行われた「地理歴史」の中の世界史の問題用紙が受験生によって試験中に撮影された疑いがあり、インターネットを通じて外部に送られていたことが分かりました。



これまでに東京大学の学生など少なくとも5人が家庭教師などを紹介するサイトで受験生とみられる人物から依頼されていたことが明らかになっていますが、関係者によりますと同一人物からとみられる依頼は複数のサイトで確認されているということです。



こうした紹介サイトではネット上で手続きを行うことができ、受験生とみられる人物は高校2年生の女子生徒と名乗っていて、依頼を受けた大学生はいずれも共通テストの問題とは知らずに解答したとみられています。



警視庁は外部に流出した画像などからカメラが付いた端末で試験問題が会場で撮影され外部に送られたとみて、偽計業務妨害の疑いで詳しいいきさつを調べています。