28日の外国為替市場では円相場が一時、1ドル=125円台をつけておよそ6年7か月ぶりの水準まで円安ドル高が進み、ニューヨーク市場では1ドル=123円台を中心とした取り引きとなっています。

28日の外国為替市場では、日銀が29日から3日間、指定した利回りで国債を無制限に買い入れる「連続指値オペ」の実施が発表されたことなどから東京市場で日米の金利差の拡大が意識されて円売りドル買いの動きが強まり、円相場は一時、1ドル=125円台をつけておよそ6年7か月ぶりの水準まで円安ドル高が進みました。

その後のニューヨーク市場では、債券市場でこのところ続いていたアメリカの長期金利の上昇傾向にひとまず歯止めがかかったことなどから円を買う動きも出て、円相場は1ドル=123円台を中心とした取り引きとなっています。

また、28日のニューヨーク原油市場では中国で新型コロナウイルスの感染が再び拡大し、上海市で外出が制限されることへの懸念などから国際的な指標となるWTIの先物価格が一時、1バレル=102ドル台まで下落し、上昇傾向に歯止めがかかっています。

市場関係者は「アメリカでは金融の引き締めにともなって長期金利がさらに上昇し日米の金利差が拡大するという見方が根強く、当面は円売りドル買いの動きがどこまで続くかに関心が集まっている」と話しています。