私鉄大手の東急電鉄は、来月から東京などで運行するすべての路線については使用する電力の全量を実質的に再生可能エネルギー由来とすることを決めました。

東急電鉄は、3年前から東京都内で運行する世田谷線で電車の運行に使う電力のすべてを地熱など再生可能エネルギー由来に切り替えています。

さらに東急電鉄は、来月1日から世田谷線に加えて田園都市線や東横線など、東京と神奈川県で運行する8つの路線のすべてで電車の運行や駅構内で使用する電力の全量を実質的に再生可能エネルギー由来とすることを決めました。

具体的には、太陽光や風力など再生可能エネルギー由来の発電量に応じて発行される「非化石証書」と呼ばれる証明書を購入することで、二酸化炭素の排出量がゼロとみなされるということです。

運行する全路線の電力のすべてを実質的に再生可能エネルギー由来とするのは、大手の鉄道会社では初めてとみられます。

鉄道業界では、東武鉄道も来月1日から一部の区間で、同様の取り組みを始めることにしていて、脱炭素に向けた取り組みが広がっています。