韓国の大手自動車メーカー、ヒョンデ自動車が近く、日本でEV=電気自動車などの販売を始めると発表しました。日本市場への参入は2度目で、EVなど電動車の関心が高まる中、存在感を高められるかが焦点です。

ヒョンデ自動車は8日、東京都内で記者会見を開き、ことし5月から日本で乗用車の販売を始めると発表しました。



まずは、SUV=多目的スポーツ車のEVと、FCV=燃料電池車をそれぞれ1車種ずつ販売します。



このうち、EVは価格が479万円からで、一度の充電で600キロ余り走行でき、車線変更を自動で行ったり、遠隔操作で車を駐車場に止めたりできる最新のシステムを搭載しています。



また、店舗は持たず、オンラインだけで販売するということです。



ヒョンデ自動車は、2001年に初めて日本市場に参入しましたが、販売が低迷し、2009年には乗用車の販売から撤退していました。



チャン・ジェフン社長は会見で「日本は多くを学ぶべき場所であり、挑戦すべき場所だ。カーボンニュートラルの実現に貢献しつつ、日本のお客様に新しい価値を提供したい」と述べました。



日本では、ここ最近、トヨタ自動車や日産自動車など、大手メーカーがEVの開発、販売を強化しているほか、利用者の間でも電動車への関心が高まっていて、2度目の参入で存在感を高められるか焦点となりそうです。