4日のニューヨーク原油市場では国際的な原油の先物価格が一時、およそ7年4か月ぶりに1バレル=93ドル台に上昇しました。

4日のニューヨーク原油市場では原油価格の国際的な指標となるWTIの先物価格が一時、およそ7年4か月ぶりに1バレル=93ドル台に上昇しました。



WTIの先物価格は3日に1バレル=90ドル台をつけたばかりで、このところ値上がりが続いています。



背景には▼アメリカで厳しい寒さが続き原油の需要が高まる一方、主な産油国が今月2日、3月の生産量を小幅な増産にとどめると決めたことで、原油の生産は当面、大きく増えることはないという見方が広がっていることに加えて、▼産油国であるロシアがウクライナの侵攻に踏み切れば供給が減るとの懸念が出ていることがあります。



WTIの先物価格の高騰が続けば日本国内でもガソリン価格など暮らしへの影響も懸念されます。



市場関係者は「アメリカの原油の生産施設が寒波の影響を受けて生産が鈍ることを警戒する投資家も多いことなどから価格の上昇につながっていて、当面、上昇傾向が続くという見方が多い」と話しています。