NECは、全国の小中学校に納入され、オンライン授業などに活用されているノートパソコンから煙が出る事例が確認されたとして、およそ124万台を回収し、自主点検すると発表しました。

回収するのは「NECパーソナルコンピュータ」が製造したノートパソコン、ChromebookのY2やY3など5機種です。



会社によりますと去年10月、回収対象となった端末で煙が出る事例が1件あり、調べたところ端末の中に必要のないネジが混入し、落下した際の強い衝撃でバッテリーが破損していたことがわかったということです。


また、端末内部のケーブルと周辺部品がこすれたことで、ショートした事例も6件あったということです。



いずれもけが人はいないとしていますが、NECは子どもの安全を確保するため、おととし7月から去年11月までに製造、出荷された5つの機種のおよそ124万台を回収し、自主点検することにしました。


およそ200の自治体や教育機関を通じて全国の小中学校に納入され、オンライン授業などに活用されているということで、回収の時期や方法は自治体などと調整して決めるとしています。



会社は端末を落下させるなどの強い衝撃を加えないかぎりは煙が出るような事態にならず、利用に問題ないとしていますが「多大なるご心配とご迷惑をおかけすることを深くおわびします」とコメントしています。