2年前、携帯電話サービスに本格参入した楽天モバイルは4日、自前の基地局による4Gの通信エリアが人口カバー率で96%に達しました。


今後は通信の品質やサービスの向上でシェア拡大につなげられるかが、新たな課題となります。

楽天モバイルは、2年前の2020年4月にNTTドコモ、auのKDDI、ソフトバンクに続く第4の事業者として市場に本格参入しました。



当初、自前の基地局は東京、大阪、名古屋が中心で、全国への拡大が課題でしたが、4日、山口県周南市の基地局が開設されたことで、4Gの通信エリアでは、人口カバー率が当面の目標の96%に達しました。



世界的な半導体不足の影響で、最近は整備に遅れが出ていたものの、国に出した計画からは4年、前倒しとなります。



当初はデータ使用量が無制限で、月額税抜き2980円という料金プランで割安さを打ち出しましたが、その後は、ほかの大手3社も基本料金が3000円を切る新たなプランをつくり、顧客の獲得競争は一段と激しくなっています。



楽天モバイルの契約数は、去年9月末時点で411万件と、シェアは2.1%で、自前の基地局を全国に広げたことで、今後は通信の品質やサービスを向上させて、シェア拡大につなげられるかが、新たな課題となります。