北海道の厚岸町で水揚げされたアサリの価格が急激に値上がりしています。熊本県産として販売されているアサリの多くが外国産だという疑いが出て、市場に出回らなくなった影響で、ほかの産地の需要が増えたためと見られます。

厚岸町は、北海道産のアサリのうち、およそ7割を占める最大の産地です。


4日はおよそ6トンが水揚げされ、市場のセリでは1キロ当たりおよそ1300円で取り引きされました。


厚岸漁協によりますと、セリでの価格は先月は1キロ、800円から950円ほどだったということで、今月に入り急激に値上がりしているということです。


漁協では、値上がりしているのは熊本県産のアサリの多くが外国産だという疑いが出て市場に出回らなくなり、ほかの産地の需要が急に増えたためだとみています。


地元のアサリ漁業者の男性は「こんなに高かったことは今までないと思う。うれしいですが、あまり値段が上がりすぎても怖いです」と話していました。



漁協が経営する直売所で販売するアサリも、4日ら500グラムが220円値上げされて850円に、1キロが450円値上げされて1580円となりました。


買い物に訪れた地元の男性は「地元でこの値段は高いですね。買おうかどうか迷います」と話していました。


直売店の店員は「値上がりすると、買うお客さんが少なくなってしまうので、売る側としては少し痛い」と話していました。