政府は、ガソリン価格の上昇を抑えるため石油元売り会社に補助金を出す異例の対策を27日から始めました。

レギュラーガソリンの小売価格の全国平均がおよそ13年ぶりの高値となったことから、政府は石油元売り会社に補助金を出す異例の対策を発動しました。



この対策を受けて石油元売り各社は、27日から補助金分を反映させ、卸売価格を引き下げたガソリンを全国各地のスタンドに供給を始めています。

東京 豊島区のガソリンスタンドでは29日、卸売価格が引き下げられたガソリンが元売り会社から届く予定だということです。



しかし、この店舗ではことしに入って仕入れ価格が1リットル当たり9円値上がりしていますが、客離れを恐れて5円しか上乗せしていません。



4円分を店舗が負担しており、補助金分が反映されたガソリンが届いても小売価格を引き下げるかどうか、難しい判断を迫られているといいます。

ガソリンスタンドを経営する渡邊一央さんは「価格を引き下げれば利益がなくなってしまうので、本当に悩ましい」と話していました。



給油に訪れたドライバーは「政府の対策は消費者にとってはありがたいが恩恵を実感しづらい」と話していました。