注文を受けてから短時間で食料品などを届ける「クイックコマース」と呼ばれるサービスに、ヤフーなどを傘下に持つZホールディングスが本格的に参入します。この分野には企業の参入が相次いでいて、競争が激しくなりそうです。

Zホールディングスは26日会見を開き、傘下のヤフーやフードデリバリーを手がける「出前館」などと、注文から数十分以内の短時間で品物を届ける、クイックコマースに本格的に参入する方針を明らかにしました。



これまで都内の8か所に配送拠点を設け、試験的にサービスを行っていましたが、需要の拡大が見込めるため本格参入します。



会社によりますと、コロナ禍で在宅時間が増える中、食品をはじめ、トイレットペーパーなどの日用品のニーズが高いということで、来年度にも配送拠点を東京23区の全域に設け、取り扱う商品数も3000品目以上に増やしたいとしています。



Zホールディングスの秀誠執行役員は「料理のデリバリーから需要が高まっている。物販でもすぐにほしいという需要は間違いなく拡大していく」と話しています。



クイックコマースをめぐっては、東京のスタートアップ企業「OniGO」や、フィンランドに本社がある「ウォルト」が国内でサービスを始めたほか、コンビニ各社も宅配に力を入れていて、競争が激しくなりそうです。