おととし、新型コロナウイルスのPCR検査事業への投資を持ちかけ、投資家などからおよそ6000万円をだまし取ったなどとして、東京の医療関連事業会社の社長らが詐欺などの疑いで警視庁に逮捕されたことが捜査関係者への取材でわかりました。

逮捕されたのは、東京 中央区の医療関連事業会社「ICheck」の社長、金子賢一容疑者(44)と東京 港区の投資コンサルタント会社社長、入江正和容疑者(50)ら6人です。

捜査関係者によりますと、おととし夏ごろ、PCR検査を行う事業への投資を持ちかけ、都内の投資家の男性などからおよそ6000万円をだまし取ったなどとして詐欺などの疑いがもたれています。

当時は、新型コロナの第6波から第7波にかけてのPCR検査の需要が拡大していた時期で、「国の補助金があるので、最大で月に8%の利益を得られる」などと説明していたということです。

金子社長の会社は、PCR検査の事業などで売り上げを伸ばしていて、社長らは会社が行う事業として投資を募っていたということですが、集めた資金は別の投資で出た損失の補填などにあてられ、事業には使われていなかったとみられるということです。

警視庁は、およそ100人から数十億円を集めていたとみて実態の解明を進める方針です。