りんごの生産が盛んな青森県板柳町で「合格」の文字が入った「合格りんご」が、高校受験を控えた中学生たちに贈られました。

赤く色づく前のりんごの表面に「合格」の文字が書かれたシールを貼って作る「合格りんご」は、地元の農家などのグループが栽培していて、高校受験を控えた町内の中学3年生に毎年プレゼントされています。

きょうは、板柳中学校の体育館で贈呈式が開かれ、グループの代表、佐藤洋治さんが「このりんごを食べて、自分自身を信じて平常心でのぞめば、夢はかなうと思います」と3年生の生徒110人を激励しました。

このあとグループのメンバーが、生徒一人一人にりんごを手渡していきました。

ことしは、新型コロナウイルスへの感染を防ぐため、メンバーが生徒に声をかけることは控えたということです。

式の最後に、3年生を代表して会津佳乃さんが「たくさんの人の愛情が込められたこのりんごを力にして頑張ります」とお礼のことばを述べました。

「合格りんご」を受け取った男子生徒は、「自分たちを応援してくれる人がいるのは幸せなことだと思いました。このりんごを食べて高校受験の力にしたいです」と話していました。

青森県の県立高校の入学試験は3月5日に実施される予定です。